100円ショップのグッズでアクアリウム用の格安外部濾過装置を自作してみた
100円ショップの商品をメインにホームセンターで細かい部品を買って外部濾過装置を自作してみました。
60cm水槽を購入しメイン水槽を拡大。それに伴い水槽が余ったので単独でブラックゴーストを飼育したいと思ったのですが、我が家に余っているのは40cm水槽のみ。
今までは生体も少なく、外掛けフィルター+水足しのみで8年ほど維持してきましたが、大食らいと言われるブラックゴーストを飼育するためには、成長に合わせて水槽は大きし、水替えはするにしても、もう少し水量に余裕を持たせたいところです。
かと言ってもう1台、現在60cm水槽で使っているテトラVX-75を置く余裕もありません。
それより小さい密閉型の外部フィルターもありますが、フィルターとしては効果は十分でも、水量があまり増やせないのが微妙なところ。
この製品は値段も安く魅力的ですが、ろ過材容量は1L程度しかありません。
という訳でできるだけ水量とろ過材量を限られたスペースでたくさん増やせる外部濾過装置をDIYすることにしました。
自作ろ過器構造概要
容器はゴミ箱とティッシュ詰め替えボトルを組み合わせて作ります。
作ろうと思っている自作外部フィルターの概略図はこんな感じです。シール性能にシビアな密閉型ではなく、シール部への負荷も小さく、排水は重力任せの上部式フィルターに近い作りです。
水中ポンプでくみ上げた水をろ過器のそこまで導いて、ろ過材を通して水槽に排水します。
オーバーフローすると床に漏れてしまうので、目詰まりには気を使った作りにします。
作り方
まず排水口の作成。ゴミ箱に穴をあけ、そこに塩ビ配管の継手とシールのためのパッキンを取り付けます。ここが唯一のシール部分なので、バリを整えるなど加工には少し気を使いました。
排水口はオーバーフロー対策で比較的余裕のある径を選定しました。
ゴミ箱は底面同士をくっつけます。2つ用意したのは水槽への高さ合わせのためです。
置き場所が狭いので手頃な台がありませんでした。また、本当は水量UPのために貯水タンクを下まで貫通させたかったのですが手頃な大きさの容器が100円ショップで見つからず断念しました。
次に給水塔にスポンジ(洗車用)を切ったものを詰めていきます。ギッチリは入れてません。微生物の繁殖場所だけでなく、ホースの固定の役割も兼ねます。
そのままティッシュ詰め替えボトルを入れると水が下から出られなくなるので、嵩上げように底にリングろ過材を入れます。微生物の繁殖用濾過材は色々ありますが、こちらも目詰まり回避のためリングろ過材にしました。
その上に嵩上げ&給水塔位置決め用のスポンジを入れます。
さらにその上に余りのリングろ過材を詰めて、濾過器本体は完成です。
もちろん、途中の段階で水漏れ試験などは済ませておきました。
ポンプにはGEXの水中コーナーフィルターを使用。水槽内にもフィルターを持っており、物理フィルターはこいつに任せます。流量も総水量を考えると十分です。
最初に構想したレイアウト通りにホースにつなぎ、水槽にセットして完成です。
念のため、地震の時の水漏れ対策に、テープでろ過器の蓋を作っています。
排水側には結構余裕を持たせた配管径にしてるのですが、水流はMAXだと排水側のレイアウトによってはオーバーフローしてしまいます。よって少し弱めて使っています。
水流は弱いですが、水が3L近く入るので水量、ろ過材容量としては市販の小型フィルターよりもかなり増やすことができています。
制作費は本体はゴミ箱、テッシュボトル、ホース、接手、パッキン合わせ1000円まではいかないくらいです。
濾過材、ポンプ込でも合計2500円くらいです。とは言え市販フィルターを買ったとしてもろ過材は追加購入していたと思います。大型化させる時も、加工した容器を用意するだけで作れるのでパッキンと容器以外は使い回しが可能です。将来的な発展をなど考えてもかなりコスパの良い濾過器ができたのではないかと思います。
追記
元々取り付けていた外掛けフィルターのポンプを外し、外掛けフィルター上に排水するレイアウトに変更しました。
ホースの形状が良くなったのか、最大流量でもオーバーフローすることなく運転できています。180L/hの流量があるので、この水槽なら十分だと思います。またモーターも一つに集約できたため排熱を抑えることができました。
追記2
約一年半運用し、ブラックゴーストが成長したので水槽を60cm水槽にサイズアップしました。濾過装置は一般的な上部式になりました。
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